本章においては、科学リテラシーの主体について考察する。また、この考察と第2章を受けて、今後、科学リテラシーの向上のさらなる推進のために必要とされる方針・方策について論ずる。
1. 科学技術リテラシーを巡る議論の射程についての省察:
「科学技術の智プロジェクト」総合報告書の記述の検討を通じて
工藤 充 (京都大学物質-細胞統合システム拠点 科学コミュニケーショングループ 特定研究員)
ⅰ.はじめに
ⅱ.「科学技術の智プロジェクト」の掲げるビジョン
ⅲ.科学技術リテラシー涵養活動の対象とする主体の多様性
ⅳ.科学技術リテラシーの保持は個人の「権利」か「義務」か
ⅴ.「個人」ではなく「社会」として保持する科学技術リテラシー
ⅵ.おわりに
2. 科学技術リテラシーの向上のさらなる推進のための本調査・研究における成果と提言
ⅰ.成果
ⅱ.提言